Real-Time Workshop User's Guide

必要条件と制約

• 定義により、ERTターゲットを基本とするシステムは、離散時間で機能します。モデルは、つぎのソルバオプションを利用する必要があります。
• ソルバタイプ: 固定ステップ
• アルゴリズム: 離散(連続状態をもたない)
• モデルがシングルレートのとき、シングルタスクソルバモードを選択する必要があります。つぎの表は、シングルレートおよびマルチレートモデルに対して許可されているソルバモードを示します。

表 9-2: ERT - ターゲットモデルに対して許可されるソルバモード

モード	シングルレート	マルチレート
Singletasking	可	可
Multitasking	不可	可
Auto	可	可

• モデル内に連続時間ブロックをもつことはできません(「サポートされないブロック」を参照)。
• 基本的に永久に実行することを目的とするプログラムを設計している場合は、絶対時間に依存するブロックを使うことはできません。絶対時間に依存するブロックの一覧は、「Appendix A」を参照してください。
• すべてのS-ファンクションは、対応するTarget Language Compiler (TLC) ファイルと共にインライン化する必要があります。この理由は、ERT生成コードがSimStructではなくリアルタイムオブジェクトを使うからです。非インラインS-ファンクションはSimStruct,への参照が必要なので、ERTターゲットプログラム内で利用できません。S-ファンクションのインライン化に関する情報は、Writing S-Functionsマニュアルを参照してください。

その他のオプションと最適化

サポートされないブロック