計算の信頼性

状態空間

状態空間表現は、コンピュータ解析のために使用できるもっとも信頼性の高いLTIモデルです。このことは最新の状態空間制御理論が普及している理由の1つです。(A,B,C,D) 4要素の固有値、周波数応答、時間応答、その他の特性に対する安定したコンピュータアルゴリズムが知られており(参考文献[5])、このToolboxで実現されています。状態空間モデルは、MATLABの行列環境の中でもっとも自然なモデルでもあります。

しかし、状態空間モデルでも、最後の節で説明する有限ワード長コンピュータ算術の問題のために、正確な結果は保証されません。良い条件数の問題は通常、正確な結果を得るための前提条件であり、データの妥当なスケーリングを行うことが重要になります。スケーリングの詳細については、後のスケーリングの節で説明します。

LTIモデルの選択

伝達関数