複数モデルの取り扱い |
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LTI配列の次元、サイズ、型
単一LTIモデルの次元とサイズは、出力と入力チャンネルから決定されます。LTIモデルの配列は、その次元、サイズ、型を決定する付加的な量です。
LTI配列に関係した2つの次元に関する集合があります。
- I/O次元:LTI配列内のすべてのモデルに共通な出力次元と入力次元
- 配列次元:モデル自身の配列の次元
LTI配列のサイズは、つぎの事柄から決定されます。
- I/O次元の長さ:LTI配列内のすべてのモデルに共通する出力(入力)数
- 個々の配列次元の長さ:個々の配列次元に沿ったモデルの数
つぎの図は、1入力2出力の伝達関数モデルの2行3列のLTI配列m2d
に関する次元とサイズの概念を示すものです。

図1-5:LTI配列m2dの次元とサイズ
このサンプルLTI配列をつぎのようにして、ユーザのワークスペースにロードできます。
load LTIexamples
size(m2d)
2x3 array of continuous-time transfer functions
Each transfer function has 2 outputs and 1 input.
I/O次元は、伝達行列の行と列の次元に対応しています。2つのI/O次元は、SISOモデルについて、共に1です。MIMOモデルに対して、これらの次元は、モデルの出力数と入力数になります。
配列の次元を理解するため、5つの関連した量があります。
- N:LTI配列内のモデルの数
- K:配列次元の数
:配列次元の長さのリスト
は、
番目の次元のモデルの数
:配列内のモデルの構成
- この構成は、配列に型を決定します。
- これらの整数の積、
は、Nになります。
例題のモデルm2d
に関して、
- 出力次元の長さ、最初のI/O次元は、個々のモデルは2出力チャンネルなので2です。
- 入力次元の長さ、2番目のI/O次元は、個々のモデルは1入力チャンネルなので1です。
- LTI配列内のモデル数Nは6です。
- 配列次元の数Kは2です。
- 配列次元の長さは、[2 3]です。
- 配列の構成は、2行3列です。
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