可視化手法    

対象物に対するカメラの移動

カメラは、軸で定義された3次元空間のどの位置にも移動することができます。カメラの方向は、その位置に関係なくターゲットに向けられたままです。カメラが移動すると、MATLABはカメラの表示角度を変えて、対象物を包む長方形全体を表示するようにします。

対象物内部へのカメラの移動

対象物の内部を通してカメラを移動することによって、接近効果を生み出すことができます。そのためには、CameraPosition プロパティを連続的に変更しながら、それをターゲット方向に移動します。カメラは空間を移動するので、カメラのターゲットを通過すると方向を変えます。CameraViewAngleModemanual に設定することにより、カメラを移動するたびに、MATLABによる対象物の自動サイズ調整を変更します。

CameraPosition および CameraTarget を更新すると、移動する方向に変化を続け、対象物を通り過ぎても、そのまま続きます。

Projectionperspective に設定すると、透視の歪み量は、カメラがターゲットに近付くに連れて大きくなり、遠ざかるに連れて小さくなります。

例題 - ターゲットへの接近と遠ざかり

カメラを表示軸に沿って移動するためには、CameraPosition プロパティに対して新しい座標を計算する必要があります。これは、カメラの位置とカメラのターゲットとの間の距離の一部を(ターゲットに接近するために)減算するか(ターゲットから遠ざかるために)加算することによって実現します。

関数 movecamera は、引数distが正ならば対象物に接近し、distが負ならば遠ざかるような、新しい CameraPosition を計算します。

CameraViewAngleModemanual に設定すると、MATLABのstretch-to-fill挙動を変更し、そのため縦横比に突然の変化が生じる場合があります。stretch-to-fillの詳細については、縦横比 を参照してください。


 デフォルトの視点の設定 対象物のサイズの変更