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読み込みあるいは書き出し操作が同期 または非同期 かどうかを指定することによって、MATLABコマンドラインへのアクセスを制御することができます。
同期操作は、読み込みあるいは書き出し関数が実行を終了するまで、コマンドラインへのアクセスを防ぎます。非同期操作は、コマンドへのアクセスを制限せず、読み込みや書き出し関数をバックグランドで実行中にコマンドを実行することができます。
用語"同期"と"非同期"は、シリアルポートがハードウェアレベルでどのように動作するかを説明するときにしばしば用いられます。RS-232標準は、非同期通信プロトコルをサポートします。このプロトコルを使って、各デバイスは独自の内部クロックを利用します。データ送信は、バイトのスタートビットを使って同期化され、1つまたは複数のストップビットはバイトの終端を示します。スタートビットとストップビットに関する情報は、シリアルデータフォーマットを参照してください。RS-232標準は、送信されるすべてのビットが共有のクロック信号に同期化される同期モードもサポートします。
ハードウェアレベルでは、ほとんどのシリアルポートは非同期的に動作します。しかし、読み込みおよび書き出し関数に対するデフォルトの挙動を使って、同期シリアルポートの操作に似せることができます。
注意 本マニュアルで用いられるとき、用語"同期"および"非同期"は、読み込みあるいは書き出し操作がMATLABコマンドラインへのアクセスを防ぐかどうかを示します。言い換えると、これらの用語はハードウェアの挙動ではなくソフトウェアの挙動を意味します。 |
データを非同期で書き出しあるいは読み込むことには2つの主な利点があります。
たとえば、シリアルポートは別々の読み込み用と書き出し用のピンを持つため、データの読み込みと書き出しを同時に行うことができます。下図に示す通りです。
![]() | データの書き出しと読み込み | データの書き出し | ![]() |