外部インタフェース/API    

MAT-ファイルプログラムのコンパイルとリンク

本節では、UNIXおよびWindowsシステムでMAT-ファイルプログラムをコンパイルし、リンクするために必要なステップを説明します。まず、浮動小数点の例外をマスクしないコンパイラに対して考慮すべき事柄に注目します。トピックスは以下の通りです。

浮動小数点の例外のマスク

数学演算の中には、結果が不定値になるものがあります。たとえば、ゼロ割はIEEEの不定値infになります。浮動小数点の例外は、そのような演算が実行されるときに発生します。MATLABは、infNaNのような不定値をサポートするIEEEモデルを使うので、MATLABは浮動小数点の例外を利用不可能にしたり、マスクすることができます。

コンパイラの中には、デフォルトで浮動小数点の例外をマスクしないものがあります。これにより、そのようなコンパイラを使って構築されたMAT-ファイルアプリケーションは、浮動小数点の例外が発生したときに停止します。その結果、MAT-ファイルアプリケーションが適切に実行されるためには、これらのコンパイラを使って浮動小数点の例外をマスクする際には予防策をとることが必要です。

浮動小数点の例外をマスクするプラットフォームおよびコンパイラは、以下の通りです。


 MAT-ファイルをFortranで読み込む UNIXでのコンパイルとリンク