外部インタフェース/API リファレンス

mxSetJc

スパースなmxArrayのjc配列を設定

C 言語表示

#include "matrix.h"
void mxSetJc(mxArray *array_ptr, int *jc);

引数
array_ptr
   スパースなmxArrayのポインタ。

詳細

mxSetJcを用いて、スパースなmxArrayに対する新たなjc配列を指定します。jc配列は、n+1個の要素をもつ整数配列です。ここで、nはスパースなmxArray内の列数です。jc配列内の値は、つぎの意味をもちます。

• jc[j]は、j番目の列の最初の非ゼロ要素のir, pr (と存在すればpi)のインデックスです。
• jc[j+1]-1j番目の列の最後の非ゼロ要素のインデックスです。
• jc[number of columns + 1]は、スパースなmxArray全体の非ゼロ要素数であるnnzと等しくなります。

任意の列(列Cで表されます)の非ゼロ要素数は、つぎのようになります。

jc[C] - jc[C-1];

たとえば、6個の非ゼロ要素を含むSparrowという名前の7行3列のスパースなmxArrayをつぎのようにタイプして作成します。

Sparrow=zeros(7,3);
Sparrow(2,1)=1;
Sparrow(5,1)=1;
Sparrow(3,2)=1;
Sparrow(2,3)=2;
Sparrow(5,3)=1;
Sparrow(6,3)=1;
Sparrow=sparse(Sparrow);

ir, jc, pr配列の内容は、つぎのようになります。:

サブスクリプト	ir	pr	jc	コメント
(2,1)	1	1	0	列1は、ir[0],ir[1]に2つの要素を含みます。
(5,1)	4	1	2	列2は、ir[2]に1つの要素を含みます。
(3,2)	2	1	3	列3は、ir[3],ir[4], ir[5]に3つの要素を含みます。
(2,3)	1	2	6	6個の非ゼロ要素があります。
(5,3)	4	1
(6,3)	5	1

よりスパースなmxArrayの例として、非ゼロ要素を3個だけ含むSpaciousという名前の8000要素のスパースなmxArrayを考えます。ir, pr, jc配列は、つぎの要素を含みます。

サブスクリプト	ir	pr	jc	コメント
(73,2)	72	1	0	列1は要素を含みません。
(50,3)	49	1	0	列2は、ir[0]に1つの要素を含みます。
(64,5)	63	1	1	列3は、ir[1]に1つの要素を含みます。
			2	列4は要素を含みません。
			2	列5は、ir[3]に1つの要素を含みます。
			3	列6は要素を含みません。
			3	列7は要素を含みません。
			3	列8は要素を含みません。
			3	3個の非ゼロ要素があります。

例題

examplesディレクトリのmxサブディレクトリのmxsetdimensions.cを参照してください。さらに、examplesディレクトリのmexサブディレクトリのexplore.cを参照してください。

参考

mxGetIr, mxGetJc, mxSetIr

mxSetIr

mxSetLogical