Real-Time Workshop Release Notes    

旧リリースからのアップグレード

本節では、Real-Time Workshop 4.1 からVersion 5.0 への移行に関するアップグレードの問題を説明します。

4.1 より以前のバージョンからアップグレードする場合は、Upgrading from an Earlier Releaseを参照してください。

廃止されたヘッダファイルの#includesの置換

生成されたコードは、本リリースでは、小数のファイルにパッケージ化されます(Revised Packaging of Generated Code Filesを参照)。旧バージョンのReal-Time Workshopによって生成されたコード間のインタフェースがある場合は、生成されないヘッダファイル(model_common.h, model_export.h, model_prm.h, model_reg.hのような)への依存を削除し、#include model.h命令を追加する必要があります。

カスタマイズされたGRTおよびGRT-MallocターゲットをRelease 13で機能させるためのアップグレード

生成されるコードの効率を改良するために、Release 13ではGRTおよびGRT-Mallocターゲットが変更されています。いずれかのタイプのターゲットをカスタマイズした場合は、修正したファイルを、ターゲットがRelease 13 (Real-Time Workshop Version 5.0)で適切に動作することを保証するように、変更してください。

本リリースではターゲットのバージョンから開始し、カスタマイズを加えることを強く推奨します。このアップグレードパスに従えない場合は、下記のAおよびBで記述したすべてのステップを行う必要があります。

A. SimStruct とrtModelの置き換えの結果による変更:

Release 13のReal-Time Workshopより以前は、GRTおよびGRT-Mallocターゲットは、SimStructデータ構造体を利用して、モデル毎の情報をキャプチャし、格納しました。SimStructは非インラインS-functionによっても利用されたので、モデル毎の情報をキャプチャするために用いられたときに、未使用のまま残るフィールドがあるという欠点がありました。この欠点を回避するために、Version 5.0 は、rtModel と呼ばれる特殊なデータ構造体を導入して、モデル毎の情報をキャプチャします。

結果として、grt_main.cgrt_malloc_main.cは、rtModelを利用するためにアップデートする必要があります。以下は、SimStructの代わりにrtModelを利用するために、これらのファイルに対して行う必要がある変更点です。

メインのCファイルへの変更に加えて、target TLCファイルとtemplate make filesを変更する必要があります。

B. ロギングコードをRTWライブラリに移動した結果の変更

Release 13 では、データロギング用に用いるすべてのサポート関数は、rtwlog.cからReal-Time Wrokshopライブラリに移動しています。結果として、新規ロギング関数との互換性のために、以下の変更を行う必要があります。


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