Optimization Toolbox Release Notes    

第 1 章
Optimization Toolbox 2.2 Release Notes


新機能

本節では、Optimization Toolbox 2.2 で導入された新機能および強化された機能をまとめています。

Release 12.1 より以前のリリースからアップグレードする場合は、New Featuresを参照してください。

fsolveの新規デフォルトアルゴリズム

非線形方程式を解くためにに用いる関数fsolveは、方程式の数が変数の数と等しい中規模システムに対して新規のデフォルトアルゴリズムをもちます。新規アルゴリズムは、従来のデフォルトメソッドの収束プロパティを改良したtrust-region doglegメソッドを利用します。これは、[1]に記述されているアルゴリズムに基づきます。

Medium-Scaleがデフォルトのメソッドです

新規のデフォルトtrust-region dogleg アルゴリズムを踏まえて、fsolveは、中規模メソッドをデフォルトとします。'LargeScale'パラメータに対するデフォルトは、'off'に変更されています。

Versions 2.0 および2.1 でのデフォルトである大規模fsolveメソッドを利用するには、以下のようなコードを使って大規模メソッドを指定してください。

新規の'NonlEqnAlgorithm'パラメータ

新規の'NonlEqnAlgorithm' fsolveパラメータを使って、trust-region dogleg algorithmについてLevenberg-MarquardtまたはGauss-Newtonアルゴリズムを選択します。'NonlEqnAlgorithm' は、'trust-region dogleg' (デフォルト), 'levenberg-marquardt', 'gauss-newton'の3つのオプションをもちます。以下のようなコードを使って、デフォルト以外のアルゴリズムの利用を指定してください。

参考文献

[1]  J.J. Moré, B.S. Garbow, and K.E. Hillstrom, "User Guide for MINPACK - 1," Argonne National Laboratory, Rept. ANL-80-74, 1980

関数のまとめ

Optimization Toolbox Version 2.2 は、以下のような新規または変更された機能をもつ関数を提供します。

新規または変更された機能をもつOptimization関数

関数
強化または変更された点
fsolve
方程式の数と変数の数が等しいときに、中規模システムに対して新規のデフォルトアルゴリズムをもちます。詳細は、New fsolve Default Algorithmを参照してください。
optimset
fsolveのみに適用する新規の'NonlEqnAlgorithm'パラメータを使って、新規のデフォルトtrust-region doglegアルゴリズムにおいて Levenberg-MarquardtまたはGauss-Newtonアルゴリズム選択します。


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