Release 13 Release Notes (Release 13 Release Notes)

Release 13 Release Notes

MATLAB

MATLAB 6.5

JITによる高速化されたMATLAB MATLAB 6.5において導入された最も重要な機能の1つは、多くのM-ファイルアプリケーションの関数やスクリプトの実行を高速化する内部performance acceleration機能です。MATLABの関数やスクリプトの処理方法の変更により、多くのMATLABアプリケーションに対して従来のMATLABよりもパフォーマンスが向上します。

MATLABで書かれたプログラムの実行の高速化は、多くのプロダクトリリースで実現されるように現在試行中です。Performance Acceleration のドキュメントは、これらの機能強化の最適な利用方法、MATLABプロファイラを使ったパフォーマンスゲインの測定方法を説明し、M-ファイルをより高速に実行する方法を説明するサンプルプログラムが含まれます。

MATLAB 6.5 Release Notesに詳細に記述されているその他の新規MATLAB機能は、つぎのカテゴリにまとめられます。

開発環境. 本リリースでは、M-ファイルのパフォーマンスの評価し、改善するための新規グラフィカルユーザインタフェース、Profilerを導入しています。この新規デスクトップツールに加えて、既存のツールへの多くの機能強化や、新規およびアップデートされた関連関数があります。以下のものが含まれます。

Windows, LINUX, Solarisプラットフォームでの新規Java Virtual Machine(JVM) version, 1.3.1
すべてのツールへのクイックアクセスのためのデスクトップのStartボタン
コマンドウィンドウおよびエディタでの2行におよぶ長いステートメントの簡単な分割方法
コマンドウィンドウおよびコマンドヒストリでのFindダイアログ; コマンドウィンドウおよびエディタでのインクリメンタルサーチ機能
コマンドウィンドウ、コマンドヒストリ、エディタからの印刷のためのページ設定オプション
コマンドヒストリおよびエディタのAutosaveオプションおよびその他の新規設定と機能
エディタの行番号、列番号、カレント関数の表示
スプレッドシートライクな挙動、Microsoft Excelとのデータ交換機能、大きい配列のサポートを含む、配列エディタの機能強化
movefileのようなファイルシステム操作のための新規およびアップデートされた関数; FTP, URL, ZIP, 電子メール関数を含む、インターネットとのファイル交換のための新規関数
ヘルプブラウザからのデモへのアクセスとヘルプブラウザのSearch機能でのブール演算のサポート
WebメニューからのMathWorks Webサイトへのアクセス。MathWorksプロダクトの最新バージョンを見るためのCheck for Updates、ユーザ作成m-ファイルのダウンロードとcomp.soft-sys.matlabユーザニュースグループへの参加のためのMATLAB Centralが含まれます。
PCプラットフォームでのSource Control Interface機能強化
Word 2000および2002 (Office XP)のNotebookのサポート：Word 95のサポートは廃止されています。

数学. 新規の数学機能には、以下が含まれます。

遅延微分方程式の解
特異境界値ODE問題の解
体積に対する積分
Pentium 4 (WindowsおよびLinux)でのコア線形代数関数での速度の改良
以下に対する速度の改良

-- LU分解とスパース行列のLUベースの解
-- 行列*ベクトル, ベクトル*行列、および行ベクトル*列ベクトル演算

-- 行列転置

-- フル三角の解

プログラミングとデータタイプ. MATLAB Performance Accelerationに記述されている性能の強化に加えて、MATLAB 6.5は、正規表現のサポートや、MATLABデータタイプ階層でのlogicalとsparseの変更、ワーニングとエラーの扱い、MATLABコマンドの実行のスケジュール機能、音声サポートの新機能を導入しています。

本リリースでの主な機能は以下の通りです。

M-ファイルの実行での顕著なパフォーマンスの改良
正規表現のサポート
ワーニングメッセージとエラーメッセージでの書式付き文字列
個々のワーニングの制御
構造体のダイナミックなフィールド名
暗示的な行の継続
short-circuitのための新規の論理ANDおよびOR演算子
logicalクラス属性のMATLABクラス属性への変更
sparseクラス属性のMATLABクラス属性への変更
構造体、配列とNaNの比較
64ビット整数のサポート
大規模なデータセットの扱いの改良

-- 64ビットファイルの扱い
-- ブール値をホールドするためのメモリ使用量の削減

MATLABコマンド実行のスケジューリングのためのMATLAB Timerオブジェクト
MATLAB Audioの主な機能強化:

-- 音声デバイス情報の取得のための新規関数
-- audiorecorderおよびaudioplayerの機能強化

-- 32ビットWindowsマシンの24ビット録画と再生

-- 24ビットおよび32ビット.wavファイルのサポート

-- ワークスペースブラウザのサポート

外部インタフェース. 本リリースでは、以下のようなMATLAB COM クライアントサポートでの新機能を導入しています。

新規MATLAB関数
よりロバストなメモリ管理
イベントハンドリングの柔軟性
プロパティに対して列挙された値
カスタマイズしたプロパティの追加機能
グラフィカルプロパティとメソッドインタフェース

グラフィックス. MATLAB 6.5では、以下のグラフィックスの機能を追加しています。

カラーマップエディタ -- 対話的なカラーマップ編集
新規のテキストプロパティ -- テキストのバックグランドの制御
プロパティエディタの再設計 -- 対話的なエディタを使ってHandle Graphicsプロパティにアクセス

グラフィカルユーザインタフェースの作成. MATLAB 6.5では、以下の機能をGUIDEに追加しています。

生成されたM-ファイルの新規構造体により、プログラムの理解が容易になっています。
GUIテンプレート -- ユーザの目的に対して修正可能な簡単な例題。ブランクのGUIから開始するよりも、既存のテンプレートからGUIを作成する方が簡単な場合があります。
Tab Order Editorを使ってGUIコンポーネントがタブにより選択される順番を変更することができます。
ファイルメニューのExportオプションにより、GUIを単一のスタンドアロンM-ファイルにエクスポートすることができます。
ツールバーのMATLAB Editorアイコンにより、エディタへのアクセスを簡単に行うことができます。

MATLAB Compiler 3.0

MATLAB Compiler 3.0 Release Notesに詳細に記述されている新規のMATLAB Compilerの機能には、以下が含まれます。

MATLAB Compilerは、MATLAB C/C++ Math およびGraphics Librariesを含みます。
新規の最適化は、変数の実行時タイプが予想されるものと一致するときにパフォーマンスを改良することができます。
MATLAB Compilerを使ってMATLAB M-ファイルからCOMコンポーネントを作成することができます。

MATLAB Report Generator 1.3

MATLAB and Simulink Report Generator 1.3 Release Notesに詳細に記述されている新規のMATLAB Report Generatorの機能は、MATLAB Cell Tableコンポーネントを使った表の列の幅の指定をサポートします。

MATLAB Licensing

MATLABのライセンスに関数2つの新機能が追加されています。

MATLAB heartbeatタイムアウト
利用中のライセンスを一覧機能をもつ新規のlicenseコマンド

Heartbeats. ライセンスマネージャは、特定のMATLABセッションがMATLABクライアントから"heartbeat"メッセージを受信しない場合や、そのセッションに関連するすべてのライセンスをリリースします。デフォルトでは、ライセンスマネージャは、ライセンスのリリースを2時間待ちます。

クライアントマシンがクラッシュし、ライセンスをリリースできない場合、あるいはマシンがネットワーク(未接続)から削除された場合にタイムアウトになります。MATLABがライセンスをリリースした後に、ライセンスサーバへの接続を再実行した場合は、再度チェックアウトされます。Ctrl+Zを使ってMATLABをサスペンドするとき、heartbeat threadは、アクティブで、ライセンスサーバへの接続を保持します。

注意 Multithreaded heartbeatsは、ALPHA, HP700, IBM RS6000ではサポートされません。

licenseコマンドの新機能. MATLABのlicenseコマンドは、2つの新機能をサポートします。

現在利用中のライセンスの一覧を取得
特定のプロダクトがライセンス供与されているかどうかを識別

利用中のすべてのライセンスの一覧を取得するためにMATLABのlicenseコマンドを使うには、つぎのシンタックスを使ってください。

```
result = license('inuse'); 
```

特定のプロダクトに対するライセンスをおもちの場合は、licenseコマンドを使ってチェックすることもできます。

result = license('test', product_name);

ライセンスファイル(license.dat).のINCREMENT行にある通りにプロダクトの省略名を利用してください。たとえば、System Identification Toolboxに対するプロダクト名は、Identification_Toolboxです。プロダクト名は、大文字と小文字の区別を行います。

新機能および強化された機能をもつプロダクトのまとめ

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