Using Simulink    

サンプル時間の色分け

Simulinkは、サンプル時間の色分け機能を使って、モデル内の異なるサンプルレートを識別します。この機能は、つぎの表に示す色構成を適用することによって、サンプルレートを示します。

表 3-2: サンプル時間の色分け 
カラー
仕様

連続ブロック
マジェンタ
定数ブロック

ハイブリッド(ブロックをグループ化したサブシステム、あるいは異なるサンプル時間で信号をグループ化するMuxまたはDemuxブロック)

最も速い離散サンプル時間

2番目に速い離散サンプル時間

3番目に速い離散サンプル時間
ライトブルー
4番目に速い離散サンプル時間
ダークグリーン
5番目に速い離散サンプル時間
シアン
トリガ付きサンプル時間
グレー
最小ステップに固定

サンプル時間の色分け機能を有効にするには、Format メニューから Sample Time Colors を選択します。

Simulinkは、モデルに対して変更を行うたびにモデルの色分けを自動的に変更するわけではありません。従って、Edit メニューから Update Diagram を選択して明示的にモデルの色分けを更新する必要があります。オリジナルの色に戻すためには、Sample Time Colors を再度選択して、サンプル時間の色分けを無効にしてください。

サンプル時間の色分けを使用する場合、各ブロックに割り当てられる色は、モデル内の他のサンプル時間と関連するサンプル時間によって異なります。

MuxブロックとDemuxブロックが単なるグルーピングオペレータであり、それらを通過する信号がそのタイミング情報を保持するということに注意する必要があります。この理由により、Demuxブロックから引かれるラインは、異なるサンプル時間をもつ入力が接続される場合、異なる色をもつ可能性があります。この場合、MuxブロックとDemuxブロックは、ハイブリッド(黄) として色分けされ、信号を複数のレートで処理することを示します。

同様に、異なるサンプル時間をもつSubsystemブロックも、関連する単一のレートはないので、ハイブリッドとして色分けされます。サブシステム内のブロックすべてが単一のレートで実行される場合、Subsystemブロックはそのレートに応じて色分けされます。


 不変定数 連続および離散混在システム