Signal Processing Toolbox    

スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)によるスペクトル解析

スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)を使って、信号の周波数成分を解析することができます。スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)は、信号のパワースペクトル密度を推定し、表示します。

たとえば、noiseblnoiseのスペクトルを解析し、比較します。

  1. ノイズを含んだ信号noiseに関連したパワースペクトル密度のオブジェクト spect1と信号blnoiseに関連したパワースペクトル密度のオブジェクト spect2を作成します。
  2. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)をオープンして、これらの二つのスペクトルを解析します。
  3. 二つのスペクトルを印刷します。

信号から PSD オブジェクトを作成

  1. SPToolをクリックするか、アクティブにオープンしているGUIのウィンドウ(ウインドウ)メニューからSPToolを選択します。SPTool がアクティブウインドウになります。

  1. SPToolの信号(Signals)リストの中の信号noise[vector]を選択します。
  2. スペクトル(Spectra)リストの中の作成(Create)を押します。

    スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)は、アクティブになり、信号noiseに対応したパワースペクトル密度オブジェクト(spect1) が、スペクトル(Spectra)リストの中に作成されます。パワースペクトル密度は計算されず、まだ、表示されません。

  1. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)の適用(Apply)を押して、デフォルトパラメータを使って、パワースペクトル密度推定spect1を計算し、表示します。

    信号noiseのパワースペクトル密度が、表示領域に表示されます。パワースペクトル密度に関係した信号(noise)に関する情報は、パラメータ(Parameters)領域の上に表示されます。

    パワースペクトル密度の推定spect1は、0から2または3 dB以内の値を示します。そのため、ノイズは、かなり"フラット"なパワースペクトル密度です。

  1. 帯域制限されたノイズを含んだ信号blnoiseに対して、ステップ1−4を行いながら、2番目のパワースペクトル密度の推定spect2を作成します。

    パワースペクトル密度推定spect2は、750から1250 Hzの間でフラットで、filt1の遮断帯域では75 dB以上減衰します。

スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)に2つのスペクトルをオープン

  1. ステップ 1で行ったように、再度、SPToolをアクティブにします。
  2. スペクトル(Spectra)の中で、spect1spect2を共に選択するために、それらの上をShift-キーを押した状態で、クリックします。
  3. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)を再度アクティブにするため、スペクトル(Spectra)リストの中の表示(View)を押し、二つのスペクトルを表示します。

スペクトルの印刷

2つのスペクトルを共に印刷する前に、カラーでなくラインスタイルで2つのプロットを区別するため、カラー選択とラインスタイル選択ボタン を使います。

つぎのようにして、二つのスペクトルを印刷します。

  1. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)上のツールバーから印刷のプレビュー(Print Preview)ボタン を選択
  2. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)の印刷プレビュー(Print Preview)ウインドウから、表示領域の外側に凡例をドラッグして、プロット上で、凡例によりスペクトルが見えなくなることを避けます。
  3. スペクトルビューワ(Spectrum Viewer)の印刷のプレビュー(Print Preview)ウインドウ上の印刷(Print)ボタンを選択します。


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