Real-Time Workshop User's Guide | ![]() ![]() |
ERTを使った自動S-ファンクションラッパーの生成
S-ファンクションラッパーは、Simulink内部からユーザのCコードを呼び出すS-ファンクションです。S-ファンクションラッパーは、Simulinkと外部で作成されたコードとの標準のインタフェースを提供し、ユーザコードを最小の変更でモデルに統合することができます。ラッパーS-ファンクションの詳細な説明は、Writing S-Functions マニュアルを参照してください。
ERTのCreate Simulink (S-Function) blockオプションを使って、自動化された1つのステップでビルドが行えます。
これは、コードの検証やシミュレーションの速度の向上の目的に役立ちます。
Create Simulink (S-Function) blockオプションがオンのとき、Real-Time Workshopは、ビルドディレクトリにソースコードファイルmodel
_sf.c
を生成します。このモジュールは、S-ファンクションラッパーコードを含みます。その後ビルドプロセスは、model
_sf.c
とmodel
.c
およびその他のERT生成コードモジュールをコンパイルおよびリンクし、MEX-ファイルをビルドします。MEX-ファイル名は、model
_sf.dll
(PC ) または model
_sf
(UNIX)です。これは作業ディレクトリに格納されます。最後に、Real-Time Workshopは、生成したS-Functionブロックを含むタイトルの付けられていないモデルを作成して、オープンします。
ERTコードに対してS-ファンクションラッパーを作成するには、つぎのようにします。
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