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関数の実行と変数の入力
コマンドウィンドウ上のプロンプト(>>
)は、MATLABがユーザからのコマンドを受け入れる準備が完了したことを示しています。>>プロンプトが表示されている時には、変数の入力、または、関数の実行を行うことができます。たとえば、3行3列の行列A
を入力するには、つぎのようにタイプしてください。
A = [1 2 3; 4 5 6; 7 8 10]
ここで上記のラインをタイプした後に、Enter、または、Return キーのいずれかを押すと、MATLABは、つぎのような表示を返してきます。
A = 1 2 3 4 5 6 7 8 10
関数を実行するには、全ての引数を含めた形で関数をタイプし、Return、または、Enterキーを押します。これにより、MATLABは計算結果を表示します。たとえば、つぎのようにタイプすると、
magic(2)
ans = 1 3 4 2
実行前に複数のラインを入力したい時は、ライン毎に、Shift-Enter、または、Shift-Returnを、それぞれ入力します。そして、最後のラインまで入力した後、Enter、または、Returnキーを押すと、入力した全てのラインが実行されます。
コマンドウィンドウ上の K>>
プロンプトは、MATLAB がデバッグモードにあることを示しています。詳細については、7章 M-ファイルのエディット及びデバッグを参照してください。
選択した関数を実行
コマンドウィンドウで選択した関数を実行するには、まず関数を選択し、右クリックでコンテキストメニューを表示、コンテキストメニューから選択したものの実行(Evaluate Selection)を選択します。M-ファイルが実行されている場合の MATLAB がビジーの時は、選択した関数を実行することはできません。
選択した関数を開く
ある特定の関数に関するM-ファイルを開くには、つぎの操作を行います。まず、コマンドウィンドウで関数を選択し、右クリックでコンテキストメニューを表示、表示されたコンテキストメニューから選択したものを開く(Open Selection)を選択します。これにより、エディタ/デバッガ上で、その関数のM-ファイルが開かれます。
1つのプロセスしか実行できません
ユーザは、1回に1つのプロセスしか実行できません。MATLABが1つの関数の実行でビジーになっているケースでは、ユーザが入力するいかなるコマンドも実行されずに、一時的に保存されることになります。この場合、1つのコマンドの実行が終わると同時に、つぎのコマンドの実行が行われます。たとえば、MATLABがコマンドウィンドウで関数を実行している時に、エディタ/デバッガでブレークポイントの設定を行う、というように2つのプロセスを同時に実行することはできません。
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