MATLAB and Simulink Report Generator Release Notes    

第 3 章
MATLAB and Simulink Report Generator 1.1 Release Notes


新機能

本節では、MATLAB Report Generator 1.0 (Release 11.0)以降にMATLAB Report Generator 1.1で追加された新機能および強化された機能を紹介します。

MATLAB Report Generator新機能

新規MATLABコンポーネント

MATLAB Report Generator 1.1 は、以下の3つの新規コンポーネントを含みます。

コンポーネント
目的
Comment
レポート生成プロセスにより作成されたSGMLソースファイルにコメントを挿入します
MATLAB/Toolbox Version Number
現在利用中のMathworksソフトウェアのバージョン番号、リリース番号、リリース日付を示すテーブルを作成し、挿入します
Stop Report Generation
レポート生成を停止します

MATLABコンポーネントの機能強化

以下のコンポーネントは、Release 12 で機能強化されています。

プロパティテーブルの機能強化

すべてのプロパティテーブルに対して、コンテキストメニューを利用して、カレントのセルの上または下に行を追加したり、左または右に列を追加することができます。

サマリーテーブルの機能強化

すべてのサマリーテーブルに対して、テーブルのアイテムの生成のためのembedded loopingコンポーネントを利用することができます。

コンポーネントとMATLAB変数の利用

任意のコンポーネントのフィールドに %<VariableName>を入力することができ、テキストは青色で表示され、MATLABワークスペースの変数の値を含みます。2つ以上の変数を%<> に入力できません。無効な変数名を入力した場合は、レポートは、変数の値ではなく %<VariableName>を含みます。

この %<VariableName> シンタックスは、以下のコンポーネントに対してサポートされます。

例題.   以下のように入力し、

MATLABワークスペースでObjName='plant' およびNumLeaves=3 である場合は、

レポートは以下を含みます。

Simulink Report Generator新機能

新規Simulinkコンポーネント

Simulink Report Generator 1.1 は、以下の新規Simulinkコンポーネントを含みます。

コンポーネント
目的
Block Automatic Property Table
2列のプロパティ名/プロパティ値テーブルを作成します
Block Type: Bus
Bus Selectorブロックから発生するすべての信号のリストを作成します
Block Type: Look-Up Table
one-dimensional and two-dimensional look-up tableブロックについてレポートします
Model Change Log
レポートされたモデルのModifiedHistoryパラメータを利用して、モデルに対してロギングされた改訂に関する情報を表示するモデルヒストリテーブルを作成します

新規Stateflowコンポーネント

Simulink Report Generator 1.1 は、以下の新規Stateflowコンポーネントを含みます。

コンポーネント
目的
Chart Loop
選択したStateflowチャートの子を実行します
Stateflow Linking Anchor
(Stateflowで利用するために)他のリンクがポイントする位置を指定します
Stateflow Name (Chart)
親コンポーネントにより指定されたStateflowオブジェクト名をレポートに挿入します

新規Fixed-Pointコンポーネント

以下のコンポーネントは、Fixed-Point Blockset 3.0 をサポートするためにSimulink Report Generator 1.1 に追加されています。

コンポーネント
目的
Fixed-Point Block Loop
Simulinkモデル、システム、親コンポーネントにより定義された信号に対する子を実行します。たとえば、Fixed-Point Block Loopの親がSimulink Model Loopである場合は、Simulinkモデル内のすべてのfixed-pointブロックに対してその子を実行します
Fixed-Point Logging Options
Fixed-Point Blockset Interface GUIと同様のfixed-pointオプションを設定します
Fixed-Point Property Table
fixed-pointブロックに対するプロパティ名/プロパティ値のテーブルを挿入します
Fixed-Point Summary Table
テーブル内で選択されたfixed-pointブロックのプロパティまたはパラメータを表示します

Simulinkコンポーネントの機能強化

以下のコンポーネントは、Release 12 で機能強化されています。

コンポーネント
強化された機能
Block Loop
ループのリストをマニュアルで作成することができます
Object Report
新規のboxオブジェクトの追加
Block Type: Scope Snapshot
キャプションを付加することができます
Signal Loop
入力/出力/内部信号をループから削除することができます
Stateflow Snapshot (chart)
calloutsをオフにすることができます
System Hierarchy
新規リストスタイル(箇条書きまたは番号付き)コントロールの追加
System Loop
マニュアルで作成されたシステムのリストをループ化することができます
System Snapshot
キャプションを付加することができます


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