Instrument Control Toolbox Release Notes | ![]() ![]() |
新機能
本節では、Instrument Control Toolbox 1.0 (Release 12.0) 以降に追加されたInstrument Control Toolbox 1.1の新機能および強化された機能を紹介します。プロダクトの簡単な紹介は、Introduction to the Instrument Control Toolboxを参照してください。
VXI BlockとFIFOの読み込み
VISA-VXIおよびVISA-GPIB-VXIオブジェクトに対して、VXI register offset がデータが転送された後にインクリメントされるかどうかをMemoryIncrement
プロパティによって指定することができます。
MemoryIncrement
は、block
またはFIFO
に設定できます。MemoryIncrement
がblock
の場合は、関数memread
とmemwrite
は、読み込みおよび書き出しの捜査後にオフセットをインクリメントし、データが連続するメモリ要素から転送されます。MemoryIncrement
がFIFO
の場合は、関数memread
とmemwrite
は、同じメモリ要素に常に読み込みまたは書き出しを行いますInstrument Control Toolbox 1.0 は、ブロックのデータ転送のみをサポートしていました。
Windowsプラットフォームでのシリアルポートの開放
シリアルポートオブジェクトは、javax.comm
パッケージを使って、シリアルポートと通信を行います。しかし、javax.comm
内のメモリリークのため、シリアルポートオブジェクトは、メモリから開放されません。関数freeserial
を使ってシリアルポート上のMATLABをリリースすることができます。
freeserial
は、Windowsプラットフォームでのみ必要です。シリアルポートオブジェクトをポートに接続した後に、他のアプリケーションからそのシリアルポートに接続する必要があり、MATLABを終了したくない場合にのみ、freeserial
を使います。
データの文法解釈
機器から読み込んだ書式付きデータは、関数scanstr
を使って文法解釈することができます。データは、指定したデリミタに従って解釈され、倍精度または文字列としてセル配列に格納されます。
binblockデータ転送
binary-block (binblock)フォーマットは、#<N><D><A>
として定義されます。ここで、
MATLABと機器との間のbinblockデータは、関数binblockread
およびbinblockwrite
を使って転送することができます。
Tektronix VISA のサポート
Tektronix VISA は、serial およびGPIBインタフェースに対してサポートされます。
Terminator と EOSCharCodeプロパティ
シリアルポートおよびVISA-serialオブジェクトに対して、Terminator
は0 から127の範囲の数値、等価なASCIIキャラクタ、または、空('')を指定することができます。シリアルポートオブジェクトに対して、Terminator
はCR/LF
またはLF/CR
に設定することができます。
GPIB- およびVXI-関連オブジェクトに対して、EOSCharCode
は、0から255の範囲の数値、あるいは等価なASCIIキャラクタを指定することができます。
タイマイベント
タイマイベントの中には、システムが特に遅いか、あるいはTimerPeriod
値が小さすぎる場合に処理されないのがあります。最小のTimerPeriod
値は、0.01 秒です。
VXI Register Read and Write関数
関数memread
, memwrite
, mempeek
, mempoke
は、単精度値を扱います。
CompareBitsプロパティ
VISA-GPIB, VISA-VXI, VISA-GPIB-VXIオブジェクトに対しては、CompareBits
プロパティがサポートする値は8のみなので、存在しません。
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