Instrument Control Toolbox Release Notes    

第 2 章
Instrument Control Toolbox 1.1 Release Notes


新機能

本節では、Instrument Control Toolbox 1.0 (Release 12.0) 以降に追加されたInstrument Control Toolbox 1.1の新機能および強化された機能を紹介します。プロダクトの簡単な紹介は、Introduction to the Instrument Control Toolboxを参照してください。

VXI BlockとFIFOの読み込み

VISA-VXIおよびVISA-GPIB-VXIオブジェクトに対して、VXI register offset がデータが転送された後にインクリメントされるかどうかをMemoryIncrementプロパティによって指定することができます。

MemoryIncrementは、blockまたはFIFOに設定できます。MemoryIncrementblockの場合は、関数memreadmemwriteは、読み込みおよび書き出しの捜査後にオフセットをインクリメントし、データが連続するメモリ要素から転送されます。MemoryIncrementFIFOの場合は、関数memreadmemwriteは、同じメモリ要素に常に読み込みまたは書き出しを行いますInstrument Control Toolbox 1.0 は、ブロックのデータ転送のみをサポートしていました。

Windowsプラットフォームでのシリアルポートの開放

シリアルポートオブジェクトは、javax.commパッケージを使って、シリアルポートと通信を行います。しかし、javax.comm内のメモリリークのため、シリアルポートオブジェクトは、メモリから開放されません。関数freeserialを使ってシリアルポート上のMATLABをリリースすることができます。

freeserialは、Windowsプラットフォームでのみ必要です。シリアルポートオブジェクトをポートに接続した後に、他のアプリケーションからそのシリアルポートに接続する必要があり、MATLABを終了したくない場合にのみ、freeserialを使います。

データの文法解釈

機器から読み込んだ書式付きデータは、関数scanstrを使って文法解釈することができます。データは、指定したデリミタに従って解釈され、倍精度または文字列としてセル配列に格納されます。

binblockデータ転送

binary-block (binblock)フォーマットは、#<N><D><A>として定義されます。ここで、

MATLABと機器との間のbinblockデータは、関数binblockreadおよびbinblockwriteを使って転送することができます。

Tektronix VISA のサポート

Tektronix VISA は、serial およびGPIBインタフェースに対してサポートされます。

既存の関数とプロパティの機能強化

Terminator と EOSCharCodeプロパティ

シリアルポートおよびVISA-serialオブジェクトに対して、Terminatorは0 から127の範囲の数値、等価なASCIIキャラクタ、または、空('')を指定することができます。シリアルポートオブジェクトに対して、TerminatorCR/LFまたはLF/CRに設定することができます。

GPIB- およびVXI-関連オブジェクトに対して、EOSCharCodeは、0から255の範囲の数値、あるいは等価なASCIIキャラクタを指定することができます。

タイマイベント

タイマイベントの中には、システムが特に遅いか、あるいはTimerPeriod値が小さすぎる場合に処理されないのがあります。最小のTimerPeriod値は、0.01 秒です。

VXI Register Read and Write関数

関数memread, memwrite, mempeek, mempokeは、単精度値を扱います。

CompareBitsプロパティ

VISA-GPIB, VISA-VXI, VISA-GPIB-VXIオブジェクトに対しては、CompareBitsプロパティがサポートする値は8のみなので、存在しません。


  既知のソフトウェアとドキュメントの問題 ベンダのドライバの必要条件と制限