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新機能
本節では、System Identification Toolbox 4.0.5(Release 11.0)以降、System Identification Toolbox 5.0で追加された新機能および強化された機能を紹介します。
オブジェクトベースの設計
MATLABのオブジェクトテクノロジに基づき、System Identification Toolbox 5.0は、モデルやデータに直接関連するオブジェクトを作成するための関数を提供します。簡単な例題でこの機能を説明します。
新規のオブジェクトベースのシンタックスにより、System Identification Toolboxの視覚的なインタフェースがサポートするもの以上の解析を行うことが簡便になりました。System Identification Toolbox 5.0によるオブジェクトベースの設計の利用により、Control System Toolboxオブジェクトとのシームレスな連携が簡単になり、2つのツールボックスのオブジェクト間の相互変換や、関連する解析ツールを両方のツールボックスのオブジェクトに適用することが可能です。
新規のオブジェクトベースのアプローチに含まれる機能の概要については、以下をタイプしてみてください。
旧バージョンのSystem Identification Toolboxを使って作成したコードを書き直す必要はありません。従来のコマンドラインシンタックスは、System Identification Toolbox 5.0でサポートされています。
アドバンスドな機能の強化
System Identification Toolbox 5.0は、ツールボックスのアドバンスドな機能が強化されています。
idmodelオブジェクトの'InitialState'プロパティを参照してください。
idmodelオブジェクトのSearchDirectionおよびAdvancedプロパティを使って、様々な反復検索アルゴリズムにアクセスすることができます。詳細は、以下のようにタイプしてください。
Focusプロパティの利用により、システム同定において、モデル近似を様々な周波集領域に焦点をあてることができます。Focusプロパティに対する値は、'Prediction', 'Simulation', システムの周波数重みを用いるidmodelまたはLTIオブジェクトです。
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